宇宙の仕事に”何か”を残してみませんか?(宇宙ビジネスアイデア募集の案内です。)
今、JAXAさんのほうで、宇宙にある人工衛星・宇宙ステーションでの有人宇宙活動・
宇宙輸送(ロケット打ち上げ技術など)の技術やそこで得られた衛星データなどを利用したビジネスアイデアが7/18まで募集されています。
これらを利用したものであれば何でもいいです。
そうはいっても、
・実現性ができそうか
・そのビジネスアイデアに発展性があるか。
というのは審査ポイントになります。あと書いてあるのは″革新性”が
あるかという点です。
宇宙チャンンル的にはこの中で”発展性”がもっとも重要かと思っています。
発展性とはビジネスとして開花するということです。商売として需要(ニーズ)があるということですね。それがないといくら実現できても、斬新でもビジネスとして
成り立ちませんからね。
例でいうと数年前、3Dテレビというのが発売されていたと思いますが、最近はめっきり聞きませんね。購入する人が”家で3Dで画像を見る”ということまで望んでいなかったのだと思います。迫力のある映像は家の小さなテレビではなく、大画面の劇場で、他の多くの人と一緒に見ながら、”驚き”や”感動”を共有できるということがニーズだったのだと思います。
そう思って考えましたら、うーん、宇宙チャンネルの場合は、既存の宇宙技術やビジネスが脳みそを邪魔してあまり革新的なものが浮かんでいないです。
・人工衛星のリモート技術を利用した子供さんや高齢の方の安全確保・追跡サービス
(要はいつでもその人がどこにいるかわかるようになったら安心が得られるような)
・人工衛星の情報をもとにした”最短ルートナビ”
(リアルタイムで交通状況をつかみ最適な経路を教える。効率的な時間の使い方ができる)
など、思いつきそうなものばかりで...
なぜ、宇宙ビジネスがなかなか活性化できていないかを考えて宇宙ビジネス案を作り出した方が良さそうです。
・コストが高い。(相乗り衛星でも数億円はかかる)
・様々な規制がある。(打ち上げ期間、場所、安全など)
そして、未来がどうなるか(どうなってほしいか)と想像して考える。
・誰でも宇宙へいける。
・宇宙への遥かなる旅ができる。
・宇宙の資源がエネルギー問題を解決できる。
・宇宙でできた成分が新薬になる。
・宇宙への輸送技術が地上の輸送に転換され劇的に移動時間が短縮される。
(”2001年宇宙の旅”より)
ここから少し考えてみようと思います。
皆さんもいいビジネスアイデアがあったらぜひ応募してみてください🚀
宇宙業界への就職マニュアル (ちょっと番外編)
(出典 JAXAさんより)
ロケットの作り方 第3弾(ノズルとは?)
(JAXAさんより引用)
Made in Japanの宇宙旅行は?
流れ星(shooting star)は今日が一番見れそうです!
なぜ ”はやぶさ、はやぶさ2”の再突入カプセル”は大気圏で燃えずに地球に帰還できるのか?
小惑星”リュウグウ”の地表の物質を採取できたはやぶさ2。帰還予定は今年の12月、意外とあっという間に近づいてきました。もう今年です。
地球に戻ってくるときは”大気圏突入!”でも燃えないのはなぜかをご存知ですか?
ここは”はやぶさ”で大成功したので”はやぶさ2”でもほぼ改良しなかった点でした。
僕はこの”はやぶさ2”の開発の一部にかかわったので、そんなお話をしていきたいと思います。
大気圏再突入は超高温
はやぶさカプセルは1万℃まで上がる
サンプルを地球再突入時に守るのが、僕も製作にたずさわった再突入カプセル。
宇宙との境目,高度100kmで”大気圏突入”し、そこからは空気が存在してくるので空力加熱により地表に戻ってくるものは超高温にさらされるという現象がおきます。
※ ちなみに”大気圏”という言葉の意味は、対流圏→成層圏→中間圏→熱圏と僕たちが住んでいる地表から高度400kmほどの熱圏までを示しています。なので、100kmより高い位置でも大気圏なのですが、空気による加熱が始まるところを”大気圏突入”と呼んでいます。
温度の上がり方はスピードと高度で決まってくる
ちなみにはやぶさは1万℃ですが、宇宙飛行士が地球に帰ってくるときに使用されるロシアのソユーズでは約1500℃
この温度は再突入するものの速度と高度によって決まります。
カプセルが燃えずに帰ってこれる3つの理由
カプセルの素材は炭素の繊維
この材料、すでに焼かれ炭素になっているので熱にはもちろん強い、そうはいっても耐えられるのは数千℃まで。
この炭素繊維が”燃えない”カギとなっている
固めたばかりは割れていなくても、時間が経ったり、削ったりすると内部の力が外にでてきて”割れていた”なんてことがあるので、温度と圧力の条件をいろいろ変えてベストのものを導いていきます。トライ&エラーを繰り返すわけですね。
そんな風にして作られるカプセルは3つの理由で燃えることなく戻ってくる。
小惑星が衝突したらどうなるか?
そんな、小惑星の落下、予測できるのは2割程度。
宇宙業界への就職マニュアル その④
ジェット機もビジネスもエンジン1機でも飛ばないといけない?
”空”と”宇宙(そら)”を飛ぶ飛行機とロケットは共通点は多くあるので、本日はちょっと
ジェット機で。
共通点の一つはどちらもなるべく燃料を少なく効率的に飛べるようにより軽く・強く
作るわけですが、ブログにも何度か書いている同じ”繊維強化プラスチック(FRP)”が
同じような構造で作られている部分があります。ジェット機のファンの部分となる
円筒形の筒は、ロケットとの胴体としても使われているんです。
”ジェット機はエンジン1機でも飛ばないといけない?”
ですが、国際的な取り決めでエンジン1機でも飛べなくてはいけないというのが
決まっています。
ロケットはもちろん、鉄道などもある箇所が壊れても、動き続けるようにしておく
”冗長性”を持たせるというのが当たり前となっています。宇宙チャンネルは
この”冗長性”というなんか言葉が好きです。サブシステムという言葉でもいいですね。
これはビジネスでも当てはめていく必要があると思っています。
最近の例でいうと北海道のジャガイモ不作の問題。
スーパーの店頭からポテトチップスの在庫がなくなっていることが起きています。
もし、ポテトチップを作っているあるメーカーが”100% 北海道産ポテト”でしか
作っていなかったら、そのメーカーは途端に製造ができなくなくなり、スーパーに
ポテトチップスを並べることができなくなってしまいますね。
なので、ビジネスでもこの”冗長性”が必要です。ビジネスではポートフォリオという
言葉が使われます。
ただし、扱うものはなんでもよいというものではありません。
大きなテーマはブレてはいけません。
例えば、街の写真屋さん。
主な収入源は近くの学校などの公共施設の集合写真や卒業アルバムなどの写真撮影です。子供人口はどんどん減っているので、小学校なども統合や閉校が進んでいて先細りです。
一方、カメラ女子など一眼レフでカメラ撮影などはずいぶん普及しています。
そこで、もともと”プロ”である街の写真屋さんが、”プロのような写真を撮る技術”をセミナーや講座を行ったらどうでしょう。また、レジュメにや動画にして、インターネットを通じて、全国の人にアプローチしていくなども展開をしていくこともできると思います。
このように”撮影技術”という一貫したテーマで仕事の幅”冗長性”を作っていくということはビジネスでも、大切だと感じています。
ただし、根底には”確かな実力”があった上で成り立つものですね。
ロケットもジェット機もビジネスも!
宇宙業界への就職マニュアル その③
どうして宇宙に人がいるの?
ロケットの作り方 第2弾 (人工衛星の放出部 ノーズフェアリング)
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超小型ロケット打ち上げ失敗の”本当の原因”はなんですか>
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