Made in Japanの宇宙旅行は?
流れ星(shooting star)は今日が一番見れそうです!
なぜ ”はやぶさ、はやぶさ2”の再突入カプセル”は大気圏で燃えずに地球に帰還できるのか?
小惑星”リュウグウ”の地表の物質を採取できたはやぶさ2。帰還予定は今年の12月、意外とあっという間に近づいてきました。もう今年です。
地球に戻ってくるときは”大気圏突入!”でも燃えないのはなぜかをご存知ですか?
ここは”はやぶさ”で大成功したので”はやぶさ2”でもほぼ改良しなかった点でした。
僕はこの”はやぶさ2”の開発の一部にかかわったので、そんなお話をしていきたいと思います。
大気圏再突入は超高温
はやぶさカプセルは1万℃まで上がる
サンプルを地球再突入時に守るのが、僕も製作にたずさわった再突入カプセル。
宇宙との境目,高度100kmで”大気圏突入”し、そこからは空気が存在してくるので空力加熱により地表に戻ってくるものは超高温にさらされるという現象がおきます。
※ ちなみに”大気圏”という言葉の意味は、対流圏→成層圏→中間圏→熱圏と僕たちが住んでいる地表から高度400kmほどの熱圏までを示しています。なので、100kmより高い位置でも大気圏なのですが、空気による加熱が始まるところを”大気圏突入”と呼んでいます。
温度の上がり方はスピードと高度で決まってくる
ちなみにはやぶさは1万℃ですが、宇宙飛行士が地球に帰ってくるときに使用されるロシアのソユーズでは約1500℃
この温度は再突入するものの速度と高度によって決まります。
カプセルが燃えずに帰ってこれる3つの理由
カプセルの素材は炭素の繊維
この材料、すでに焼かれ炭素になっているので熱にはもちろん強い、そうはいっても耐えられるのは数千℃まで。
この炭素繊維が”燃えない”カギとなっている
固めたばかりは割れていなくても、時間が経ったり、削ったりすると内部の力が外にでてきて”割れていた”なんてことがあるので、温度と圧力の条件をいろいろ変えてベストのものを導いていきます。トライ&エラーを繰り返すわけですね。
そんな風にして作られるカプセルは3つの理由で燃えることなく戻ってくる。
小惑星が衝突したらどうなるか?
そんな、小惑星の落下、予測できるのは2割程度。
宇宙業界への就職マニュアル その④
ジェット機もビジネスもエンジン1機でも飛ばないといけない?
”空”と”宇宙(そら)”を飛ぶ飛行機とロケットは共通点は多くあるので、本日はちょっと
ジェット機で。
共通点の一つはどちらもなるべく燃料を少なく効率的に飛べるようにより軽く・強く
作るわけですが、ブログにも何度か書いている同じ”繊維強化プラスチック(FRP)”が
同じような構造で作られている部分があります。ジェット機のファンの部分となる
円筒形の筒は、ロケットとの胴体としても使われているんです。
”ジェット機はエンジン1機でも飛ばないといけない?”
ですが、国際的な取り決めでエンジン1機でも飛べなくてはいけないというのが
決まっています。
ロケットはもちろん、鉄道などもある箇所が壊れても、動き続けるようにしておく
”冗長性”を持たせるというのが当たり前となっています。宇宙チャンネルは
この”冗長性”というなんか言葉が好きです。サブシステムという言葉でもいいですね。
これはビジネスでも当てはめていく必要があると思っています。
最近の例でいうと北海道のジャガイモ不作の問題。
スーパーの店頭からポテトチップスの在庫がなくなっていることが起きています。
もし、ポテトチップを作っているあるメーカーが”100% 北海道産ポテト”でしか
作っていなかったら、そのメーカーは途端に製造ができなくなくなり、スーパーに
ポテトチップスを並べることができなくなってしまいますね。
なので、ビジネスでもこの”冗長性”が必要です。ビジネスではポートフォリオという
言葉が使われます。
ただし、扱うものはなんでもよいというものではありません。
大きなテーマはブレてはいけません。
例えば、街の写真屋さん。
主な収入源は近くの学校などの公共施設の集合写真や卒業アルバムなどの写真撮影です。子供人口はどんどん減っているので、小学校なども統合や閉校が進んでいて先細りです。
一方、カメラ女子など一眼レフでカメラ撮影などはずいぶん普及しています。
そこで、もともと”プロ”である街の写真屋さんが、”プロのような写真を撮る技術”をセミナーや講座を行ったらどうでしょう。また、レジュメにや動画にして、インターネットを通じて、全国の人にアプローチしていくなども展開をしていくこともできると思います。
このように”撮影技術”という一貫したテーマで仕事の幅”冗長性”を作っていくということはビジネスでも、大切だと感じています。
ただし、根底には”確かな実力”があった上で成り立つものですね。
ロケットもジェット機もビジネスも!
宇宙業界への就職マニュアル その③
どうして宇宙に人がいるの?
ロケットの作り方 第2弾 (人工衛星の放出部 ノーズフェアリング)
オリオン座と”ウルトラマン”の故郷が近い事実?
超小型ロケット打ち上げ失敗の”本当の原因”はなんですか>
2年前に宇宙に飛んだ”はやぶさ2”はいまどのあたりにいるの?
約2年前の2014年にH2Aロケットによって打ち上げられた”はやぶさ2”。
日本にはなぜ夏と冬があるの?(娘の質問コーナー)
寒い日に幼稚園の娘が、ふとこんな質問↑をしました。
”地球が太陽に対して、傾いているからだよ。夏は太陽に近くなり
暑かったり寒かったりするんだよ”と答えようと思ったのですが
ちなみに地球の軸は23.4度傾いています。
この傾きがあるため、夏は太陽の光がたくさん当たります。冬は逆の傾きとなるため、太陽の光が少なくなります。図で説明した方
風が強い日に真正面から風を受けるのと、
真正面から受けるの風の方が強いのと同じです。
その時に娘に
”じゃーどのくらい遠いの”
という距離の質問あったので
宇宙チャンネルも太陽と日本の距離まではわからなかったので調べてみました。
春分が1億4895万km
夏至が1億5199万km
秋分が1億5020万km
冬至が1億4720万km
地球が太陽を回る軌道(公転)は少し楕円なので、冬の方が
太陽からの距離は近いです。やはり、距離が関係ないことがわかりますね。
そして、日が一番長い日と短い日も地球の傾きに影響しているんで
夏は図のように傾いているので、太陽の光があたり続ける時間が長
一方、冬は短くなります。
赤道付近はいつも暑いですね。
これは実際のところ、いろいろな説がありますが、
地球は宇宙のチリやガスが集まって作られました。
今は地球誕生46億年の一瞬ですから、
いつかは何千万、何億か相当先のお話だとは思いますが( ^ω^ )
天気予報には何個の人工衛星が必要なんだろう?
最近、ロケットの打ち上げが多いという記事を先日書きましたが、
”そんなにどんな人工衛星を打ち上げているの?”という
質問がありました。
31回中、4回が気象衛星”ひまわり”です。
では、天気予報に4個の人工衛星が必要なの?”と
思うかもしれません。
実際には”1つ”のひまわりで運用しています。
現役で動いているのは”ひまわり8号”です。
2014年にH2A 25号機で打ち上げられました。
そして残る2機は
ひまわり7号、9号です。
7号は運用を終え、待機となっています。
そして、9号は最近2016.
車にタイヤのスペアタイヤがあるように、9号は8号のバックアッ
もし、8号が壊れたら、7号も使えますけど、性能が全然違うよう
今放送している天気予報の画像や精度が粗くなってしまいます。
パソコンと同じでスペックのいいのを快適に使っていたら、古いパ
あっても、使わないですよね。
ということでひまわり9号は8号運用終了まで待機中ですが、”必
と思います。
また、人工衛星はずっと使えないのでしょうか?と思う方もいるか
その答えは”×”です。
厳しい宇宙空間で耐えるには耐久性を重視して作られていますが、
最終的には噴射する燃料がなくなります。
静止軌道上での人工衛星は地球と同じ速度(24時間)で回ってい
ただし、”静止”といっても太陽風であったりで影響をうけます。
その微調整のために、ノズルから噴射をします。少しずつずれるた
あと1回分の燃料は何に使うか?ですが、
”その静止軌道から外れるための噴射”につかうのです。
静止軌道も衛星で混んでもいるので、
そのあとは、外力がない限りはある軌道を永遠に周り続けます。
近い将来には、もっと気象衛星の精度があがり、
”1分後に雨が降る”
雨にうたれることがなくなるかもしれませんね。
(気象庁より)
H2A ロケット打ち上げは2か月に一回のペースで
こんにちは、宇宙Ch.です。
少し遅くなりました、今週の火曜 1/24に H2A ロケット32号機が打ち上げられました。
打ち上げ成功は32回中31回となり、ここ数年は安定してきています。
なので、ロケットを作る側としては、開発要素がないので淡々と作っているというのが
最近感じることです。
ただ、タイトルにあるようにH2Aロケットは最近、2ヶ月に1回のペースで打ち上がっており、
淡々と言いながらもスピードをアップして作っています。
大きなものなので、すぐにできるというものではありません。
なので、仕込みは1年以上も前から、打ち上げ日程に合わせて作っているんです。
日本酒を米から作るように、早くから仕込みをしながらです。
ロケットの部品は数万点にも及びます。なので、キーになる部品をおさえて、足が長い部品をまずははじめに作り始めます。
3月にも打ち上げがあり、来年度の同じペースで打ち上がります。もちろん、今から仕込みはやっていますが、同じものを作る中でもそれなりに苦労があるロケット作りです。