宇宙ちゃんねる (Uchu Channel)

宇宙ちゃんねる(Uchu Channel)を通して現役ロケット開発者がわたし自身が語る、ロケット開発の生の声、宇宙や星に関するいろんな情報を発信しています。 そして、この発信からいろんな人に宇宙に興味をもってもらいたい、日本の自然科学・宇宙産業をもっと活発にしたいと思っています。

はやぶさ2 インパクター(衝突装置)で使用されたような火薬類は今後の宇宙開発にどう使われる?

4月のはじめ、はやぶさ2に搭載されたインパクター:衝突装置が作動し、つい先日、クレーターがしっかりできている映像が公開されました。 クレーターを作る理由は報道でもある通り、小惑星の表面は長い年月、宇宙線などでさらされ変質が進んでいるため、小惑…

これからの日本のロケットは、アメリカやヨーロッパ、世界のロケットに対抗できるか?(大型ロケット編)

今、日本では次期大型ロケット”H3”の開発がすすんでいる。 これは、現行のH2Aロケットよりも大型化し、より大きな衛星を静止軌道(高度36000kmで地球の自転を同じように動く軌道)に乗せる需要を実現させるためで、打上げコストも約50億円、射場での整備期…

理科でうちゅうを考える その1 天気がある地球 天気がない月や金星

理科で天気の授業があります。晴れや曇り、雨の様子を時間ごとに観察し、天気がどう変わっていくかを予測したりします。 大気がないとこのような天気も起きません。大気がほどんどない月のように。 地球は引力によって、窒素や水素を酸素を逃げないように保…

2019年 亥年にふさわしい?猪突猛進型 のイプシロンロケットの打ち上げは間近!

2019.1.18(金) イプシロンロケット4号機は無事に7つの衛星を軌道に投入し、成功しました。複数の衛星があるとロケットとのインターフェース⇒フィットチェック(人工衛星との仮組み)はその分、回数がかかりますが、次回も多くの衛星を載せて、打ち上げていき…

ロケットのネジを1つでも変えていこう!日本の宇宙開発のために

今、日本の宇宙開発より先をいくアメリカ、ヨーローッパ、中国に追いつくのにたりなり要素、世界のお客さんに使ってもらうのに必要な要素、それは コストです。 日本は技術力と言う点では世界トップレベル、打ち上げ成功率も約98%と信頼性は高いものを持って…

”下町ロケット”は終わりましたが、確かに近い未来の人工衛星の使い方はたくさんある

宇宙では、”下町ロケット”を結構、地でいっている宇宙ちゃんねるです。お客さんの多くは、帝国重工ならぬ、M重工ですし。 今回の下町ロケットも善悪がはっきりしていて、”胸が熱くなる場面”多かったですね。なので、みんな観たくなるんだと。あとは持って生…

国主体でもなんでもいいじゃない、とにかくロケットを打ち上げよう!

先日、国内唯一(運用していると言う面では)の中型ロケット”イプシロン 5号機”で打ち上げる人工衛星などが発表されました。 JAXAが公募した中から15件の案件が採用されました。内容としては大きく3つ ①ロケットに使われる部品や装置 ロケットと一緒に打ち上…

近いうちに人工衛星をつかってできるようになることのモデル案を考えてみた その①

世界では民間の企業での大型・小型問わずロケットの打ち上げ、人工衛星の製造がここ数年、にわかに活況となっています。代表格はやっぱりスペースXで、皆さんもご存じではないですかね。火星へテスラモーターのロードスターを飛ばしたり、ロケットを再着陸さ…

ロケットの打ち上げ前の機器の異常はどうしてなくならないのか?

天候不順で打ち上げが延びていたH2Bロケットの打ち上げが推進系の異常で打ち上げが直前で中止になってしまいました。具体的には液体酸素の圧力を調整するバルブが既定の圧力に行かない前に圧力が抜けてしまう事象になったということです。会見でもあったよ…

一生に一度は。ロケットの打ち上げをリアルで見たい!

打ち上げの情報など、SNSで発信していると「ロケットの打ち上げをリアルで見てみたい」と言うコメントをもらうことがあります。世界だとそれぞれの国やロケット燃料が少なくて済む赤道付近での打ち上げ場所があるのですが、なかなか海外まではと考えると日本…

これからの宇宙への人類移住計画を考えてみる。

最近、髪を切りにいつも行っている美容院のオーナーに 『宇宙のブログ書いてますよね、いやーすごいですよね』 『ブログ、内容ってわかりやすい?』 『・・・・』 ということで、読んでもらう人にわかりやすく書かなきゃ(じゃなきゃ全然伝わらない)と思い…

15年ぶりの火星大接近は終わったが、実は8月はある意味見ごろ

ニュースでも火星大接近って最近やってましたよね。前回は2003年、ちょっと調べたらこの年に六本木ヒルズはできた年でした、見たぐらいで行ったことまだ、実はないですが。火星は地球のすぐ外を回っている星なんですが、火星の1年は地球の約2倍なんで火星の1…

”宇宙での機動力”も電気エンジンの時代になる。

最近はそこそこ電気自動車を見かけるようになりましたね。まだまだ、ガソリン車なのでちょっと調べてみたところ、完全な電気自動車は新車として販売される0.5%ほどの割合でした。でも、確実に電気自動車にかわる時代はやってきます。”イーロンマスクは世界…

【宇宙×エンタメ】 ”人工流れ星”をつくる!人工衛星できることが増えてきている

タイトルを見て”流れ星”で人工でできるの?っておもったひとがほとんどかもしれません。年に何回かニュースで「今週はしし座流星群がよくみえます」なんていうのがありますし。流星群→流れ星は地球が1年かけて太陽を1周するある場所に”彗星が通った軌道に落…

ホリエモン民間ロケット打ち上げ失敗で感じた日本の宇宙産業にかけているもの

先日、実業家の堀江貴文さんが出資している宇宙ベンチャー:インターステラテクノロジズの2号機ロケットが失敗したときに知人から 「ロケットの打ち上げ失敗ってこんなもんでしょうか?」と質問がありました。 ロケットの開発では基本設計→詳細設計、そして…

はやぶさ2 小惑星リュウグウ到着で地球とのデータのやり取りは何分かかる?

”はやぶさ2”小惑星リュウグウへ到着です。 地球との距離は3億キロ。画像の通信は望遠カメラが小惑星リュウグウをとらえた映像はこんな感じでニュースになっていましたね。 3億キロは地球のすぐ外を回っている火星と地球の距離が標準的に2.3億キロ、そのさら…

工業高校からも”宇宙の仕事チャンス”あり! 宇宙業界就職マニュアル(技能編)

宇宙業界、宇宙関連の会社で働くのは何も理系大学卒の技術者だけではありません。 実際、僕の会社にもいろんな人がロケット作りに携わっています。 これから、”自分でロケットに触ってロケット作りがしたい”と思っている人はどんな技能を身につけるといいか…

宇宙がもっと楽しくなる!宇宙関連の本「宇宙に命はあるのか」の感想

NASAで火星探査機の開発をしている小野雅裕さんの著書。日本人技術者が書いた思えない、作家のような語り口と文章に引き込まれます。そして、2年の歳月をかけて、文字が積み重ねられたことがずっしり感じられる宇宙に関する様々な歴史、現在進行形の最先端…

ロケットの作り方 その⑤ 1段ロケット、2段ロケットをつなぐ接手

以前、”ロケットのものづくり”をやっていたころの僕はこの部分「ロケットの接手部分」が担当でした。(ある意味 僕の専売特許です) この接手部分は文字通り、宇宙空間へものや人を運ぶ多段式ロケットの1段と2段、2段と3段といった各段のつなぎ目となるとこ…

”池上彰の2018年宇宙の旅”でもあった無重力体験はなぜ出来るの?

最近、池上彰さんもTBSで宇宙の2時間番組をやっていましたね。このタイミングで宇宙の番組って何か意図があるんですかね、国が宇宙産業に1000億出資するニュースとかありましたけど。 その中でイノッチが日本でできる”無重力体験”をやっていました。周りの人…

”波情報がリアルタイムでかつ正確にわかる”衛星画像を使ったビジネスアイデアを考えた!

先週、宇宙ビジネスシンポジウムにお邪魔しました。僕は昨年あった、宇宙ビジネスアイデアコンテストに応募したのがきっかけでした。 そんな中、宇宙開発利用大賞の表彰では、内閣総理大臣賞もあり、まさか!とおもったんですが、会場ざわつき「プレゼンター…

宇宙飛行士になるには その③ ”緊急対応力”はどう鍛える?

JAXAの宇宙飛行士選抜試験にはその人の宇宙飛行士になるための能力を見極める試験が多くあるがその中に”緊急対応力”があります。 突然ですが”ジェット機のパイロット”というとまず何を思い出すでしょう。 年収?、木村拓哉が主演の「グットラック」?、…

”はじめに”

ぼくは子供のころから、星をみるのが好きで、親に買ってもらった天体望遠鏡でハレーすい星を夜中じゅう見ていたのをよく覚えています。そして、”将来は未来、人間が宇宙に行けるような未来をつくる仕事がしたい”と思うようになりました。ずっとあきらめずそ…

はやぶさ2が着陸する小惑星の画像をとらえたニュース。小惑星への着陸はもう少し(今年の夏です!)

先日、2014年の年末に打ち上げられた”はやぶさ2”が今年の夏に着陸する”小惑星 1993 JU3",(今は名前募集で決まり、”Rrygu(リュウグウ)”という名前が付いていますが)の姿をそのカメラで捉えたニュースがやっていました。 もう3年以上になるんですね。作っ…

24時間、打ち上げにそなえます

今日は打ち上げが午後だったので会社でH2A ロケット 38号機打ち上げを見ていました。情報収集衛星(いわゆる偵察衛星)ということであまりメディア発信はされていなかったですが、昼間の青い空に噴煙を上げて、飛んでいきました! 大きな噴煙はH2Aロケットの…

宇宙のふしぎシリーズ① 宇宙ではなんで人やものが浮かぶの?

宇宙や宇宙船のなかでは人やものがふわふわ浮かんでいるのを見たことがありますね。地球にいると浮かぶことはできないけど、なんで宇宙だと浮かべるんだろう? (いま、宇宙ステーションには金井宇宙飛行士が滞在しています) ふわふわうかんでいる状態は”無重力(…

<小型ロケットが宇宙ビジネスを加速する、打ち上げは2/3 鹿児島 内之浦より>

”うまいの早いの安いの~”とキン肉マン(世代がバレますね〜)ではないですが、 ”安くて、早く打ち上げられる”小型ロケット。 これからのロケット打ち上げでは、にぎやかになっています。 先日、アメリカのベンチャー企業、Rocket labがニュージランドで 複…

🔴月がなぜ赤く見える?!3年ぶりの皆既月食は1月31日

肉眼でも全然OK! 月が地球のかげにすっぽりかくれ、月が赤く(赤銅色)に見える皆既月食、ほぼ3年ぶりの天体イベントです。 みられるのは1/31(水) 21時51分~23時8分ごろの約1時間20分です。高さも見やすいので、夜は寒いですが、あったかい服装とあったかい…

”ロケット打ち上げは地元漁業組合の協力があってこそです”

僕もバッチリたずさわっているイプシロンロケット3号機。 もうすぐ打ち上げです!1/17(水)の朝に早い時間:6:00ぐらいから打ち上げ予定です。 (1/15 改訂)1/15 本日 JAXAさん よりプレスリリースされましたが、当日の悪天候が予想される為、打ち上げは1/…

人は生身でどのくらい宇宙にただよえるのか?

先日、スターウオーズ 最新作をみた方からこんな質問を受けました。 ”人間は宇宙服無く生身で宇宙空間に投げ出されると体が破裂して死んでしまうのですか?”(あまり詳しくは書きませんが、映画中、人間が宇宙空間に投げ出されるシーンがあったようです) 皆…