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宇宙チャンネル (Uchu Channel)

宇宙チャンネル (Uchu Channel)を通して現役ロケット開発者がわたし自身が語る、ロケット開発の生の声、宇宙や星に関するいろんな情報を発信しています。 そして、この発信からいろんな人に宇宙に興味をもってもらいたい、日本の自然科学・宇宙産業をもっと活発にしたいと思っています。

ロケットの作り方 第1弾(ノーズコーンとは?)

ブログ

こんにちわ、宇宙Ch.です。

 

今回は”ロケットの作り方” 第一弾として

ロケットの先端部分、”ノーズコーン”と呼ばれるパーツの作り方をお伝えします。

かたちは空気抵抗を考えて、流線形で新幹線の先端と同じようになっています。

 

作り方はほぼ手作り感満載です(笑)

樹脂が染み込んだ繊維シート(FRP:繊維強化プラスチックと呼ばれるもの)を積んでいき、巨体な炉に入れ、オーブンのように、熱と圧力をかけて、この柔らかい繊維シートを固めます。

 

壺の窯焼きと同じように、最適な条件(熱・圧力・時間)を設定する必要があり、そこは

ノウハウになる部分ですね。何時間で何度まで上げるとか細かい条件も設定しているんです。

そうしないとホント 壺と同じで、割れたりしてしまうんです。

 

出来上がったものは、まずは固めただけなので、寸法を出すために仕上げが必要です。

刃物で削るのですが、ここでも注意が必要です。金属ではないので、欠けやすいんですね。

なので、刃物は非常に切れ味が良いものを使用しています。

 

最後は耐熱処理をします。

この時、ロケットは超高速(秒速:2kmぐらい)で進むので、空気が圧縮されるのと摩擦で、温度が非常にあがります。(流れ星が光って見えるのも、熱により燃えているので同じ現象です)

もちろん燃えては困りますので。

 

一通りの作り方は、こんな感じです。

やっぱり、軽量化のためにFRP(繊維強化プラスチック)を使っているのが、特徴的ななところです。金属に比べると半分以下の重さですみますから。

そして、”FRPをベストな状態で固める”というところが、ノーズコーン作りで一番重要になってくるのだと思います。試行錯誤ながら。

初めからうまくいくなんていうことはありませんからね(^ ^)

でも、敵がいないでただボールをゴールに入れるだけのサッカーがつまらないように

何もないとおもしろくないんだと僕は思います。(苦労がないと!

 

(ノーズコーン:ジュピターロケットより)