宇宙業界への就職マニュアル その①
宇宙チャンネルも現役でやっていますが、やっぱり就職先で宇宙業界は人気です。
子供の頃から宇宙に関わるメディア(アニメや映画)があったり、
自分自身もそうですが、よく使われる言葉ですが
”夢やロマン”がある職業というイメージがあるからだと思います。
そこで、現役開発者として”学んでおくとほんとに実践で役立つもの”を少しずつ書いていきたいと思います。
① 化学(バケガク)の知識
これからは一番、ここが効いてくる(役に立つ)知識・素養になるのではと
感じます。
ロケットは打上能力向上の為、なるべく強さを保ちつつ、より軽くして
いきたいです。飛行機なんかにもたくさん使われていますが、ロケットもより軽い
金属(アルミ)⇒繊維強化プラスチック(”FRP”なんて呼ばれ方もします)
になっていく傾向にあります。
繊維強化プラスチックで役立つ知識が”化学(バケガク)”なんです。
文字通り”繊維”と”プラスチック(樹脂)”を使います。
”繊維” はガラス繊維やカーボン(炭素:シャーペンの芯と同じですね)繊維から
がおもで、当然、ガラスやカーボンといった素材の知識、
また、”プラスチック”は身近なところにもプラスチック製品はたくさんありますが、
”樹脂”を高めたものです。樹脂はフェノール樹脂とか「石油の成分から作られる」
なので、まさに”化け学(石油が化ける)”が必要です。
ちなみにプラスチック(樹脂)は 繊維と混ぜたり、染み込ませ後、熱と圧力を
かけて、固めます。
ここの技術は日進月歩で、いろんな”組み合わせ”で使うところに見合った特徴を
作りだすことが日々研究されているといったところです。
なので、この辺りの知識が強かったりすると、すぐ実践に入りやすく、仕事に就くときには
やっぱり、”有利”な点になると思います。