HTVが宇宙へ!
こんにちわ。宇宙.Chです。
先ほど、H2B ロケット 6号機の打ち上げが成功しましたね。
夜の打ち上げで、落ち着いてみれることもあり、今回はライブをしっかりみました。
毎回の事なんですが、自分たちが作ったものは成功するまでは、落ち着かないですね。
無事にHTV(こうのとり)を分離できて、ほっとしました。
打ち上げ時は、固体ロケット、1段、2段と徐々に分離していきますが、この”分離”するときは
簡単にいうと”火薬”で金属を切って、分離しています。
火薬本体に着火させるために、まずは電気信号で起爆管(少量の火薬が入っています)を作動させ、
衝撃波で実際の導火線に点火、そして、その威力で金属を切断しています。
たとえは悪いですが、爆発でモノが破壊されるときのような威力で。
その部分の金属は少し切れやすい形状で、”切れるきっかけ”をつくっています。
”強さ”を保ちつつ、”切れる時は切れる”というのが”きも”なんですね。
なので、やっぱり通常では使わないような金属の使い方をしていますね。
極限までというか、ぎりぎりの線で。
宇宙に行くには、やっぱり、”通常ではやらないこと”、”常識を超えた挑戦”をしなければ、すすめないのだなということを改めて思いました。
なんでも新しいことをするときは”非常識な挑戦”をしていないと殻をやぶれないですね(*^_^*)
(画像:JAXA殿より引用)
宇宙開発 高齢者問題
こんにちは!宇宙Ch.です。
日本では、もうすぐ(12/9 夜9:50なので ネットでみやすい時間ですね)宇宙ステーションに物資を運ぶ”
宇宙ステーションの物資がすぐに足りなくなるようなことはないよ
原因として言われているのが、技術者の高齢化によって、開発時代
宇宙開発が活発だった、アメリカ・ソ連の冷戦時代の人たちがいな
スペースシャトル以降、NASAでもこれっといった大きな開発は
実は日本でも起きています。
引き継ぐべきものができていないということで、やっぱり1から開
やはり、宇宙は未開の地だし、産業という意味を考えても、
宇宙Ch.も、宇宙に関する発信を通して、
(JAXAさんより引用)
ロケットは金色に輝く?
こんにちは。 宇宙Ch.です。
今回はロケットの素材についてのお話です。
ロケットの素材には軽くするために多くのアルミ合金が使われいま
”合金”なので、純粋にアルミだけでなく、違う金属を添加するこ
コーヒー️の配合と同じようにです。苦味 を足したかったら、コロンビア産の豆を混ぜてみたいに。
ちなみにジュースのアルミ缶は
筒の部分:アルミ×マンガン (理科の実験で出てきたマンガン)
蓋部分:アルミ×マグネシウム
でもちろん蓋部分のほうが強いアルミ合金になっています。
”ロケット”ではというと
骨組みになるところは強度のある合金、世の中で”ジュラルミン”
アルミ合金の中でももっとも強度が高いものに分類されるものを、
それ以外のところはある程度強い&錆びにくいものを使っています
アルミはそもそも錆びにくいのですが、”合金”にすることで錆び
そうするとアルミは”うすい金色”になります。「輝く」なんて書
ような感じで実際には金色ですが、輝きはない感じです(~_~;
実際には、その処理の上に色を塗ることは多いので、外からは、ほ
三鷹金属化工所様より引用
”スイングバイ”を日常でも使おう!
こんにちは。
宇宙の話題で時折、”スイングバイ”という言葉出てきます。
宇宙探査機が惑星の力をもらって、さらに遠くへ進んだり、
地球にもどってくる時に使います。
もう少し詳しく書くと、
惑星には
・引力
(惑星自体にものを引っ張ってくる力。地球もありますが、他の星でも同じです)
・惑星の公転
(太陽系は地球も含め、太陽の周りを惑星がぐるぐる回っていますね)
これはともに”力(エネルギー)”です。
宇宙探査機はこの”引っ張られる力(エネルギー)”と”公転(回っている運動(=エネルギー))をもらって、探査機の速度というエネルギーに変えています。
なので、実際にはスイングバイをすることによって惑星が持つエネルギーが宇宙探査機に移っています。
いわゆる”エネルギー保存の法則”というやつですね。
(例えばダイエットでいう運動(エネルギー)するとカロリーが消費される。(カロリーという熱エネルギーが運動エネルギーに変換されるというものです。)
惑星の方はわずかにエネルギーが減りますが、惑星と宇宙探査機は”地球と1台のパソコン”というぐらいの比らしいので、問題にならないレベルなんですね。
この”スイングバイ、”仕事(ビジネス)でも使ったら、その人の”いろいろな加速”に
つながりますね。
社員さんを雇ったり、外注さんにある部分の仕事を任せたりして、”自分が集中すべき事業(仕事)”を加速できます。また、お子さんがいる方はある時間だけベビーシッターさんに預けたり、託児所・保育園に預けることで仕事に集中できたりしますよね。
やっぱり、レベルは違いますが、世の中で起きているものごとはある法則で結びついていると思います。
宇宙業界への就職マニュアル その①
宇宙チャンネルも現役でやっていますが、やっぱり就職先で宇宙業界は人気です。
子供の頃から宇宙に関わるメディア(アニメや映画)があったり、
自分自身もそうですが、よく使われる言葉ですが
”夢やロマン”がある職業というイメージがあるからだと思います。
そこで、現役開発者として”学んでおくとほんとに実践で役立つもの”を少しずつ書いていきたいと思います。
① 化学(バケガク)の知識
これからは一番、ここが効いてくる(役に立つ)知識・素養になるのではと
感じます。
ロケットは打上能力向上の為、なるべく強さを保ちつつ、より軽くして
いきたいです。飛行機なんかにもたくさん使われていますが、ロケットもより軽い
金属(アルミ)⇒繊維強化プラスチック(”FRP”なんて呼ばれ方もします)
になっていく傾向にあります。
繊維強化プラスチックで役立つ知識が”化学(バケガク)”なんです。
文字通り”繊維”と”プラスチック(樹脂)”を使います。
”繊維” はガラス繊維やカーボン(炭素:シャーペンの芯と同じですね)繊維から
がおもで、当然、ガラスやカーボンといった素材の知識、
また、”プラスチック”は身近なところにもプラスチック製品はたくさんありますが、
”樹脂”を高めたものです。樹脂はフェノール樹脂とか「石油の成分から作られる」
なので、まさに”化け学(石油が化ける)”が必要です。
ちなみにプラスチック(樹脂)は 繊維と混ぜたり、染み込ませ後、熱と圧力を
かけて、固めます。
ここの技術は日進月歩で、いろんな”組み合わせ”で使うところに見合った特徴を
作りだすことが日々研究されているといったところです。
なので、この辺りの知識が強かったりすると、すぐ実践に入りやすく、仕事に就くときには
やっぱり、”有利”な点になると思います。
月明かりに照らされた宇宙ステーション
だんだん、寒くなってきて、雲ひとつない夜には星がよりきれいに見える時期になってきましたね。
(特に僕が住んでるいるのは地方ですんで(笑))
そんな時、天文ガイドなどを時にみているとよくでてくる
”月面通過の宇宙ステーション”をみてみたいなぁーと最近はよく思います。
調べてみると、
・月の位置
・宇宙ステーションの通過位置
がマッチした場所でやっとみえるようです。
そんなアプリがこれ↓
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ed_morana.iss_transit_prediction_free&hl=ja
アンドロイド版だったので、製作者にiphone版はないかさっき聞いてしまいました。
そして、月面を通過する時間は1秒もなくコンマ何秒の世界です。
(たぶん、高速シャッターでとらえて後でじっくりみるのがよさそうですね(静止画ですが))
でも、なんか
”はるかかなたの月を観ながら、人が活動している宇宙ステーションを同時に観る”
というのが、不思議な間隔 ”自分たちが住んでいるところと宇宙との壮大な距離感”を
感じて、そこを”観たい”という欲求が突き動かされているのだと思います!
自分の想像や感覚を超える”未知なるものをみたい好奇心”
というのがとてつもない遠くの惑星や星を観るという行動につながっているのだと思います。
”いつまでも好奇心”は重要です)^o^(
でないと、僕も宇宙開発をやってますが、宇宙に人が行けるようになったりしないですかね。
イプシロンロケット2号機
初号機の打ち上げから、かれこれ3年が経ち、やっと公式発表されました!
イプシロン2号機打ち上げ 12/20です。
なぜ、3年もかかったかというと...
打上能力向上(100kgプラスでも打ち上げられる)のため、結構変化しました!
例えば、従来はアルミのリングをつなぎ合わせたものだったのを、繊維と
アルミハニカム(アルミの蜂の巣みたいな構造、ダンボールでよくあるやつです)の一体物に
し、軽量化を図っています。
アルミの比重は2.7g/cm3(1センチのサイコロ型で2.7g)、繊維は1.6g/cm3ぐらいなので
約半分の重さになりますね。繊維の方向で縦にも横にも強い構造を作っています。
ただ、作り方(熱と圧力で繊維を固める)が独特なので、”形”がでにくい!
と、いい点ばかりではないですが、トライ&エラーを繰り返して、ベストなものを、そして
作りあげた人の”思い”がつまっているんだと思います。
満月(ウルトラスーパームーン)
明日というか、もう今日ですが11/14は満月ですね。
今回の満月はいわゆる”ウルトラスーパームーン”で”68年ぶりの月と地球の近さ”
とのことです。通常の月より約15%ほど大きく見えると。
ロケットを作っているので、”満月”という言葉で違うことを調べてみました。
地球から月まで38万キロ、地球 直径1.2万キロなので、地球を約32周で月に到着します。
飛行機ぐらいの時速:850kmでいくと約19日かかってしまいますね、ちょっと長い・・・
ちなみ、アポロは4日間です。
その前に地球の引力が脱出しなければいけないのですが、このスピードが秒速;16.7km
1時間に約6万kmすすみます!
そのスピードをだすには、やっぱり爆発的な推進力を出す固体ロケットの燃焼が必要です。
ロケットが1段、2段.3段などと多段式になっているのは、1段で出た速さをさらに2段で、
2段での速さを3段でロケットを切り離して軽くしていきながら、加速度をどんどん増して、
このような速さを確保しています。
”強さを保ちながら、軽くしていく”というのが、開発でも重要なポイントで、”軽くて丈夫な繊維の固まり”をどんどん改良しながら、より良いものを作っているというのが、ロケット開発で日々行われていることなんです )^o^(
”音”がロケットをおびやかす?
こんにちは!
ロケットの打ち上げのときって、”ゴーォ”というすごい音がでますよ
この音、火が噴きでいているところから発生していますが、地上か
ほんとに大きな音を聞いたとき、鼓膜がやぶれてしまうのと同じで
なので、爆音が出る周辺にはロケット打ち上げ時、水(ミスト)を
ロケットの新しい開発があったりすると音の大きさも変わるので、
新たなことに挑戦する時は、
小さいサイズでもいいので、
ビジネスでもスポーツでもなんでもやってみて失敗して、
”ジオスペース”という響き
”ジオスペース”と聞くと、何を想像しますか?
”なにか壮大な感じ”というのが、自分の印象でした。
”ジオスペース(宇宙空間)”という意味でした。
なぜ、この言葉をしらべたかというと、もう少しで
”ジオスペース衛星(ERG)"が自分もたずさわっているイプシロンロケットで
打ちあがる予定なので、
「どんな意味?」と思い、検索してみました。
衛星の目的は高度:2000~5000kmにあるヴァン・アレン帯、北海道~九州までが約3000kmといわれていますから、そのぐらいの高さ、想像つかないですね・・・
そのヴァン・アレン帯の中を調査する衛星です。
ヴァン・アレン帯は宇宙からの有害な放射線などを遮断してくれる、”生物が生きてくためには
なくてはならない帯”で強力な磁場で遮断をしているそうです。
何かこういうのを聞くと、生き物・人間はほんと、”偶然”がかさなってうまれたのだなぁと
感じます。地球が出来上がった時にこの”ヴァン・アレン帯”ができていなかったら、生物は存在しなかったですよね。
大西宇宙飛行士帰還)^o^(
大西さんが先週、無事に宇宙から帰還されましたね。大西さんが宇宙飛行士になった募集の時、自分も応募してました(笑)
自然科学系の大学卒業で、実務経験も3年以上ありましたので書類審査は通りました。
が、筆記試験で落選、英語のスキルが足らなかったと思います。(勉強不足でした!!)
宇宙飛行士に必要なものとして
”協調性”は
宇宙ステーションの狭い空間で、何人かと数か月滞在となるとやっぱりかなり重要(~_~;)
(もちろん”宇宙飛行士に求められる資質”にも書かれています)
協調性というと商売の成功でいわれている
”三方良し(買い手・売り手・世間:みんながハッピー)”
にも大いに通じるところがあるような気がします。
ひまわり9号!!
ロケットの打ち上げは何十回となく経験してきましたが(打上をライブで観れたことは一度もありませんが・・・)、自分が担当しているところの分離がうまくいったニュースがながれると”ほっと”安心します。(一度、その逆で苦い経験があるので・・もちろん、休日に関係者は呼び出されました!)
ちなみに、”分離”は地上からの電気信号で「ダイナマイトの導火線」のようなものを点火させ、
金属の筒を切断して、切り離しています。
これから、年度内は立て続けに打ち上げがあるので、目にする機会が多くなるかもしれませんね。